「結婚」「役割り」「受容」/若手社員の心理学辞典(家庭生活)

将来の家庭生活のため覚えていてもらいたい心理学キーワード

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「結婚」「役割り」「受容」

結婚 Marriage

概要

国や宗教、文化や社会背景によって様々に定義されますが、
「血縁関係にない他人同士が共同で生活を営んでいく事を約束する形態」と考えられ、一般には以下の条件を満たす男女関係とされています。

  1. 法的な婚姻届出や儀式によって公に関係を表明する
  2. 社会的に承認された性的関係がある
  3. お互いの中に関係を継続させていく意思がある
  4. お互いやお互いの子どもとの間に権利・義務を伴う

結婚の機能としては、

  1. 性的欲求の充足・性的秩序の維持
  2. 子供を育てたい欲求の充足・社会成員の補充
  3. 生活と心の安定
  4. 役割り分担に基づいた効率的な生活の実現
  5. 1人では充足したり耐える事ができない喜びや悲しみの共有

取り上げた理由

ワーキングプア問題に絡んでの「物理的・金銭的に結婚ができない」といったものから、自分のライフスタイル実現を最優先したいがための「恋愛はするが結婚はしない」といったものまで、結婚にまつわる様々な意識の違いが浮き彫りになってきています。
口コミからテレビ・インターネットに至るまで、結婚に関する情報を取得する機会が大幅に増えているため、結婚しなくてもそれがどういったものになるのかがかなりの正確性をもって想像できるようになっています。

「安定」「安心」「充足」などの結婚による心理的なメリットにも目が行きますが、それらは本来目に見えないものであるだけに、より明確なイメージが湧き易い金銭的なデメリットに意識が流れがちになります。
そして、「結婚はしない」と、宣言・決意してしまう人が増えているようです。

「自分が稼いだ金なのに、その中からお小遣いを貰う」「教育費に回すために好きな趣味を諦める」「家のローン返済のために何が何でも働き続けないといけない」・・・。
想像するだけで嫌になる状況ですが、実際にその立場に立ってみれば、かなりの高い確率で意義を見出せるものだと思います。
人間には大概の事には慣れてしまう高い順応性が備わっています。

役割り Roll

概要

「働き蜂」「女王蜂」などの生まれつき持っている周囲から期待されるポジション。
他人との関わり合いの中で周囲からある特定の働きを期待される立場の事。その立場そのもの。
人間が果たすほとんどの役割りは後天的なものであって、社会的な学習(他者との関わり合いの中での学び)の結果獲得されたものであると考えられています。

取り上げた理由

それぞれの立場に応じて期待される働きが変化する仕事での役割りに対し、家庭において期待される役割りは固定的な側面を持ちます。
「父はお金を稼いで生活の基盤を支え、母はお金をやり繰りして生活の充実を図る」
「父は社会の厳しさを教え、母は人に対する優しさを教える」
「父は切断役となって子供を家庭から放り出し、母は接着役となって子供を家庭につなぎとめる」・・など、父親と母親に期待される役割りだけをとっても数多くの期待される役割りがあります。

子供の育成過程において一般的に期待されている役目通りに動く必要はありませんが、現在では未だ理論では推し量れないレベルにあると思われる 『DNA』 の中には刷り込まれているそうです。
そして、期待した相手の中に期待通りの役目を果たす意思が感じられないと、大きな違和感となって成長の各段階に大きな影響を及ぼすとされています。

未婚の若手社員にとってはかなり先の事かもしれませんが、家庭の中にはステレオタイプ的な役割りへの期待通りに動く事が必要とされる場合もあります。

受容 Accpetance

概要

心理療法カウンセリング等の現場において使用される事が多い用語で、相談者の感情や意見を全面的に理解・把握する事。
相手が抱く感情に対して賛同や非難を全く含まず、「事実として理解した状態」とされます。
定義の枠が難しいのですが、相談者と同じように考えて同じように感じますが、自己の感情とは全く切り離した状態での理解を意味します。

取り上げた理由

家庭の中の人間関係は、お互いが共有して過ごす時間の長さから考えても濃密なものとなります。
濃密で避け続ける事ができない関係であるが故に、大きな感情のしこりが生み出され易くもなります。
特に血がつながっていない者同士である夫婦間においては、婚姻関係を解消するための手続きが整備されているため、最終的には 『離婚』 を選択する事になります。

長く継続的に続いていく関係においては、会話の有無が重要です。
例え意見が一致する事が少なくとも、とにかく会話をするという行為の中に意義があるとされます。
意見に同意する訳ではないのですが、少なくとも相手が言っている事の内容を把握するという、
『受容』の精神が非常に大切となり、そもそも会話が存在しなければ相手の言い分さえ把握する事ができなくなります。

もちろん家庭生活のおいてだけの重要要素ではありませんが、
基本的に話しを聞いて欲しい女性と、基本的に話しを聞かない男性が同じ屋根の下で暮らす私生活においては、『受容』に連なる会話を持たない事は致命的となります。


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