「無意識」「耐性」「攻撃性」/若手社員の心理学辞典

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「無意識」「耐性」「攻撃性」

無意識 the unconscious

概要

思考や感情の方向付けに大きな影響を与えながらも「意識」や「意思」のように本人には自覚されていない心的欲求。こころの内側。
精神分析学は「無意識の心理学」と呼ばれ、『無意識』はその基幹をなすものとなっています。

書店で販売されている多くの心理学関連本の中では、目に見える行動から本人もそれとは気付いていない深層心理を読み解こうとするものが数多く出版されています

取り上げた理由

犯罪を裁く際に、「作為」−「不作為」として、そこに意思の力が働いていたかどうかによって罪の程度を決めようとされています。
計画性の有無が重要なポイントになる事は良く知られていますが、計画性の中に犯罪への意思の有無を見出す論法です。

無意識の行動は、「本能的」「直感的」行動と認識され、何か悪い結果を出した際には少し大目にもてもらえる事になっています。
しかし、人を公式に罰するといった重要な場面で無い限り、「そうと知っての行動」か「無意識の行動」かに区別される事はなく、あくまでもその人個人がその人の意思によって行ったものとして受け止められます。

知らない事が減っていき、どう対処すべきなのかを素早く判断できるようになる事が社会人としての成熟だと思いますが、知らない事が多い若手社員は社会的には「無意識の人」です

何かをやらかしても大目に見てもらえるメリットを活かし、その間に仕事上の意識が及ばない部分を小さくしていきましょう。
いつまでも大目には見てもらえません。

耐性 tolerance

概要

主に薬物に対して体が次第に慣れていく反応の事。
薬を投し続けると最初は狙った通りの効果が見られますが、序々にその効果が低下していく事が知られています。これを「耐性が高まった」などと表現します。

一般的には「耐える力」として受け止められ、「ストレス耐性が高い、低い」などと、ストレスへの対処能力の有無やその程度を表すものと認識されています。

取り上げた理由

嫌な状態に居続ける事や、「居続けないといけない」と考える事は辛いものです。
誰しもが、「できる事なら早くその場を立ち去りたい」と考えますが、それができない事が分かっているから辛いのです。

通常なら大概の事に慣れていく事ができます。
最初はいろいろな事を考えますが、ほとんどの事が次第に慣れて何とも思わなくなるものです。
「慣れたくない」「丸くなりたくない」 などと言う人も居ますが、嫌だと思っていた事に慣れる事ができる能力は凄いものだと思います。
個人的にはこの能力の事を凄いと思いますが、人間の体には凄い能力が備わっていて、まだまだ解明できていない事が多いそうです。

新入社員ならまだしも、入社後数年を経た若手社員の方がいまだに慣れる事ができない事柄があるのなら、多分一生慣れる事ができないものだと思います。
それが会社に居続ける事と天秤に掛ける程の大事なら、早く会社を辞めたほうが賢明です。

それほどの事でないなら絶対に慣れます。何とも思わなくなってそれを嫌がっていた自分の事を懐かしむ時が訪れます。

攻撃性 aggression

概要

他人に対し、身体的、精神的な圧力・危害を加えようと意図された行動全般のことを『攻撃』と呼び、その程度を『攻撃性』と表現しています。
攻撃性が何に起因するものなのかを多くの人が研究し、以下のようにその本質が分かれます。

「内的衝動説」では攻撃する事で自分の満足が高まる事に本質を求め、(サディスティック)
「情動表出説」では不快なものを解消するための行為という点に本質を求め、(欲求不満)
「社会的機能説」では紛争を解決するための手段という点に攻撃の本質を求めました。

取り上げた理由

攻撃性が高い人にもいろいろあり、他人が苦しむ姿に喜びを覚える人がいるそうです。
その存在は知っていますが、未だに 「そんな人がいるのか」 といった程度の認識しかありません。
これとは違い、自分の欲求不満やストレスを解消するために攻撃する人は見てきました。
大体が気が弱く小心な人に見られる傾向だと感じています。

そんな人達は、売り上げや納期などに関しての心理的プレッシャーが掛かるとまずは目つきが変わってきます。そしてそれを通り過ぎると外側に向かって放出します。人格部分に触れる事が多く、それが過ぎれば反省して自己嫌悪感を味わっているような人達です。

上司による 「パワーハラスメント」や「イジメ」 が話題になりますが、大方がこのパターンに当てはまる人による社内犯罪です。
行き過ぎた成果主義云々をその理由に挙げていますが、それをもってして正当な理由とはできないはずです。

攻撃を受けないためには、「こいつに手を出したらやばい」と思わせる事が一番です。
他人に対して発揮してはいけませんが、客先の電話を切った後に軽くキレた姿を披露しておくといいかもしれません。


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