「愛他的行動」「外傷体験(トラウマ)」「快楽原則」/若手社員の心理学辞典

人の心の傾向を理解して自らを戒め、うまく立ち回る

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「愛他的行動」「外傷体験(トラウマ)」「快楽原則」

愛他的行動 altruistic behavior

概要

他人の利益のために報酬を期待することなく自発的になされる行動のことで、利他的行動ともいう。
通常は、「援助や救助」「分与や寄付」「寛容」「同情の表現」「社会的不平等の是正」などの形で表現されます。
報酬を受けていないとは言っても『自尊感情』や『自己満足』などの報酬を得、行動をとらなかった場合には『罪悪感』や『無能感』などの罰を得てしまうため、結局は報酬を得て罰を避ける利己的な動機だという考えがあります。

取り上げた理由

会社や社会一般の中には、自分の事は後回しにしてでも他人のために動いてくれる人が居ます。
他に何よりも、感謝の言葉や態度が返ってくる事を嬉しく感じる人達であり、他人の困った姿を見過ごす事ができない人達です。

そういった人達の気持ち(本人にとっては『善意』)を逆手に取る事をお勧めするつもりはありませんが、そんな人達に対して必要以上に有り難がる事はないと思います。
他人を愛し、他人に優しくできる人は、それはそれでその人の行為そのものから『報酬』を得ています。普通の感覚の人からは図り知れませんが、他人の困った姿を何もしないで見続ける自分が許せない人も居ます。

新入社員などの『社内的弱者』は、申し出を受けた好意は躊躇する事なく有り難く頂戴する事が得策です。(相手の「教えたい」「助けたい」気持ちを満たす事になります)

外傷体験(トラウマ) traumatic experience

概要

強いショックやストレスを引き起こす経験をした時に、適切に処理されないまま抑圧されて、コンプレックスとなって強く残る原因体験。「心の傷」。
日本では、『トラウマ』という言葉で日常的に使用され、何かしらの強烈な情動体験がその後の行動や思考に強い影響を及ぼす事全般として認識されています。

取り上げた理由

「最初が肝心」「第一印象が大切」「新入社員時代に身に付けたものが重要」・・など、物事の最初の段階は特に大切な段階・部分とされています。

「知識や出会いに飢えた時期」といえる物事の最初の時期に感じたものは、その後に強い印象を及ぼす事が知られています。
特に、何かしらの負の感情を抱いた際には、その後に苦手意識となって残り易いとされています。

「全ての物事に対して負の感情を抱かないように」などといったアドバイスは現実的ではありません。人が抱く感情は、感じたくて感じるものではないためです。
『トラウマ』 などといった大げさなものではありませんが、最初の段階で抱いた感情や身につけた知識、「これで行こう」と考えた自分の行動様式などがその後の自分に大きな影響を与える事だけは覚えておいていただき、慎重に取り入れてもらいたいと思います。

快楽原則 pleasure principle

概要

人は不快な状態に置かれる事を避け、本能的な欲望を即時的、直接的に満たそうとする傾向をもっているとすること。「快感原則」「快楽原理」とも言われます。
成長とともに 『現実原則』 が優勢となり、欲求の満足を将来に延期したり、別の方法で満足を得るための努力や工夫が行えるようになるとされています。

取り上げた理由

「人は心地良いものを求める」 「『快適』 『快調』 『快感』など、快が付くものが大好きなのが人間」などと言われています。
「その場」で、「すぐ」に、「心地良く感じさせる」事が、ビジネスの重要キーワードとされています。

仕事を続けていく上で、自分が取るべき行動に迷った時や何をしたらいいのか分からない機会は何度となく訪れるはずです。
そんな時には、人間の『快』への基本的欲求を満たす事を軸として考える事で道が開けます。
『快』がダメなら、『不快』の解消があります。


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