「笑ってごまかす」「予防線をはる」/若手ビジネスマンの処世術

仕事の世界でダメージを被らない考え方や行動

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失敗・ミスの前後の処世術

笑ってごまかす

児童や幼児に対する虐待事件が頻発し、社会的に大きな注目を集めまています。
そんな報道に際して解説役を務める児童心理学者や教育関係者達は、ストレスの蓄積や核家族化の進展、経済的格差の拡大といった社会的背景について触れています。
社会的な超弱者に対する暴力は許されない行為ですが、回りくどい分析を突き詰めると、
思い通りに動いてくれず、ミスや失敗を繰り返し続ける事に対する怒りに行き着きます。

「よく笑う赤ん坊は育て易い」 という言葉がありますが、ぐずらないから手間が掛からない事と同じく、無垢な笑顔は日常のイライラや疲れを忘れさせてくれます。
笑顔が多い赤ちゃんは、虐待の被害者になる確率が低いそうです。

また、表情や笑顔に関する実験は数多く実施されていますが、
「何はなくとも笑っている事で相手の怒りが収まる」と結論付ける発表を行ったドイツの心理学者も存在します。
(カンニング行為と顔写真の表情の違いによる許容・寛容度の測定実験)

些細なミスをした時に取るべき行動

表情や声、それに関する普段との違いによって心の状態が推し量られます。
ミスをした時には、反省と申し訳無さを感じさせる態度や表情を見せる事が期待されますが、必要以上に反省を表現する姿は、
「嘘」「線の細さ」「過敏さ」「神経質」などの印象を抱かせてしまいます。
そんな印象を与える事は大きなマイナスとまではいきませんが、仕事上で決してプラスに働く事ではありません。

他人を巻き込む大きなミスを犯してしまった際にはお勧めできませんが、比較的に尻拭いが簡単なミスであれば、時には笑ってごまかす事も許されます。
「図太さ」や「切り替えの早さ」を印象付ける笑ってごまかす姿は、人間的な可愛らしさを印象付けてくれます。
(普段からある程度は笑顔を見せておく事が重要です)

予防線をはる(事前謝罪・低申告)

上と下をつなぐパイプ役としての働きが期待されている上司は、成果や結果に関する見込みの報告を求めてきます。
日報で日々の活動状況を掴み、日報の中で見て取る事ができない見込みを尋ねてきますが、あまり頻繁なチェックが行われると、
「終わってないのに分かる訳ないでしょう」という言葉が出掛かります。

仕事上で事の成り行きを予測する事は、予測を実現させるために行う、具体的な行動内容を宣言する事と同義です。
上司としては、何もしなくても勝手に上がる売り上げ予測などは求めません。
単なる数字の報告ではなく、「何故その数字しかできないのか?」「何故その数字が実現できると考えるのか?」に対する答えを用意する必要があります。
基本的に心配性な面を発揮せざるを得ない上司達ですが、疑いを持って部下の予測を聞く姿勢と、藁をもすがる思いで部下の予測を信じたい気持ちが同居しています。
上司の困り具合にもよりますが、希望的な観測を宣言して失敗すると自分も上司も大変困る状況に陥ります。

心配性な上司を持つ人が取るべき行動

「処世術」というと、守りの知恵、ずるい行動といったイメージが湧きますが、好かれる事や嫌われない事が大切な人間関係構築の業と言えます。
そして、「予防線を張る」という行為は処世術の最もたるものと言えます。

経験豊富な上司は、部下を上手に追い込んで仕事上の宣言や約束を取り付ける術に長けていますが、心配性で粘着質な気質を持つ上司に対する際は注意が必要です。
予測を外した事をいつまでも根に持たれてしまいます。

「申し訳ありません。とても達成できそうにありません」
「すいません。大変厳しいですが努力を続けます」 といった事前謝罪法。
不確定要素や障害になり得る要素を実態より大きく表現する事で、実際の見込みよりも低い成功可能性を印象付ける低申告法。
余りやりすぎると効果が失われますが、いきなり期待を裏切られるよりは、上司の心の準備が整う事前謝罪や低申告(障害過大表現)は、かなり有効で実戦的な業であるはずです。


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