上司が嫌いな理由/若手ビジネスマンの心の内

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会社を辞める理由

上司が嫌いな理由と心理

表面上だけではなく、心から尊敬できる上司に出会う事ができた人は幸運です。
たまたま入った会社のたまたま配属された職場で、心から付き従う事ができる人に出会える確率は相当に低いはずです。
「上司の嫌なところ」「身に付けて欲しいもの」の代表的な理由を考えます。

 「きちんと評価してくれない」「えこひいきする 」

「他人から高く評価されたい。少なくとも正当に評価されたい。役立つ人間でありたい」と願うのは人の常です。
最近の若手社員が重視する傾向が高まったものとして、
「自己効用」(自分が役に立っていると感じられる)と「自己有用」(自分を有能と感じられる)が挙げられています。
『やりがい』という感覚を自覚する事が大きなモチベーションとなる若手社員にとって、
「自分は正当に評価されていない」と感じる状態が続けば転職市場に目が向かい易くなります。
正当に評価してくれない人の元から一刻も早く立ち去りたいと思う気持ちが高まる結果です。

数値によるあからさまな評価を受け続ける事に慣れていない若手社員は、
「他人は思った程自分を見ていない。どんなに気をつけても自分に対する評価は甘くなりがち」といった、評価を受ける側が身に付けるべき鉄則を未だ身に付けていません。(自己評価
さらに、「自分は弱い立場・面倒をみてもらう立場」といった甘えの意識が加わると、嫉妬被害妄想が膨らみます。

 「指示が曖昧」「教え方が下手」

極力無くすようにすべき上司の行動に、「曖昧な指示」が挙げられます。
「何を、どのように、いつまでに」が曖昧であれば大きな迷いが生じ、特に、指示を受ける側がやる気に溢れる若手社員であれば、怒りにも似た感情を抱きます。
そして、以下のような事情を想像する事はできなくなります。

  • 上司に時間がない/上司もやり方が分かっていない
  • 信用して任せてくれている/自分で工夫してやらせようとしている
  • 自分で調べて周囲に聞きながら進める事を上司は当然の事と思っている
  • 適当にやればいい仕事を与えられた
  • 自分の裁量でやってもいい仕事を与えられた

考え様によっては、曖昧な指示を受ける事は職業人としての成長のための絶好のチャンスとなりますが、失敗回避欲求が強い若手社員は、責任を背負う事に尻込みし、暗に責任を背負う事を求める曖昧な指示を憎みます。

 「人間的な魅力がない」

会社の上司は聖職者ではなく、仕事の世界で与えられた役目を果たす事に汲々とする生身の俗人間です。
自分・家族 → 部署・周囲の人 → 会社 → 社会 の順に、それを大切に考えて気に掛ける気持ちは小さくなり、年齢や立場は少し違いますが、不安や不満を抱きながら仕事をする自分と同類の人間です。

心から尊敬できる人(メンター)とともに仕事ができればこの上なく幸せなのですが、そんな人に出会える回数は長い人生の中でもそれほど多くないはずです。
また、一般的に人間的魅力とされる要素は、ドライな仕事の世界においてそれなりの成績を上げ続けていく邪魔をします。
よって、他の項目と同じく、人生経験が少ないことよって未だ抱き続けている『甘え』や『幻想』レベルの問題と言えます。
また、「人間的に優れている自分の周囲には、それにみあう人達が存在して欲しい」と願う、ナルシスティックな心理が働いている事も考えられます。

 「話しを聞いてくれない」「意見を取り入れてくれない」

上司の性格や資質、他人や部下に対する際の基本姿勢によるところが大きな項目であるため、若手社員の心理云々では語り難いものです。
しかし、これを感じる人は誰に対しても同様の不満を抱く傾向があります。

「自分の意見は聞くべき価値がある」「自分の意見を聞かないのは不当」「自分の意見を取り入れないと損をするぞ」といった自信を持つ、自己評価が高い人に見受けられるものです。
相手が誰であろうとも変わる事はなく、意見を聞いてもらう事を当たり前に思うようになった強い押しを持つ人である事も考えられます。

実際に有能な人が多い事は事実なのですが、自己を客観視するモニタリング能力に難がある人の場合は、自分の意見にとりつかれている状態に陥り易く、
「聞く価値が無いほどの幼稚なもの」「実行の可能性を考慮すれば真っ先に排除されるもの」といった、自己の意見に対して疑いを抱く事は皆無になります。

 「逃げる」「責任を取らない」「責任転嫁する」

老若男女を問わず、こういった要素を持ち合わせる人の事は蔑視します。
上司が上司であり続けるためには、部下よりも大きな責任を負わないといけませんが、それをせずに上司面をされたのではたまったものではありません。

世慣れていない事によって、高潔で真面目な人が多い若手社員ですが、そんな人に対して見せてしまう態度としては最悪のものとなります。
どれほど素晴らしい要素を持ち合わせていようとも、「いざとなったら逃げる。責任を取らない」などと感じさせてしまえば全てのものが台無しになります。(規範の崩壊)
指導や指示に表面上は従いますが、心は完全に離れた状態となります。

ただ、どこまでを責任の範囲内と捉えるかに関し、真面目で高潔な若手社員側は実態よりも大きな責任範囲を期待します。
権限を与えられないのも関わらず、大きな責任を背負わされる上司の事情を考慮してくれる事はあまりありません。

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