外見の効果/心理効果・心理実験

心理学のいろんな実験や心理効果

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服装や色の違いがもたらす外見の効果

外見がもたらす効果 Appearance effect

容姿・服装・姿勢・表情・声などの外見的要素がもたらす様々な印象の違いの事。
外見を意識的に作り出す(演出)事で、他人に与える印象を操作する事。

「第一印象」「説得」「会話」「交渉」など、人の心の状態が大きな要因として働くとされる心理学の重要トピックに関し、外見がもたらす効果・影響について様々な実験・観察が行われています。

服装の基本は清潔感

服装に関する実験は数多くの国に多くの学者によって行われていますが、それらが結論付ける大切なポイントは、
「同等の人としてそれなりの扱いを受けたいのであれば、『まずは清潔感を感じさせる事。少なくとも汚らしい感じを与えない事』が大切」 としています。

実験

電話ボックスの服装実験

アメリカの心理学者ビックマンは、服装の違いが生み出す反応の違いに関する実験を行いました。
まずは電話ボックス内のよく見える位置に10セントコインを置いておきます。
そして、電話を掛ける人がボックスに入ってしばらくした後に、「10セントコインが置いてなかったか?」と尋ねます。
これに対してちゃんとした受け答えをしてコインを渡してくれた人の割合は、
尋ねた人の服装がきちんとしたものであった場合は8割弱。汚らしい身なりであった場合は3割強であったとしています。

「相手の服装の違いによってネコババしようとした気持ちにストップが掛かる」といった事ではなく、
汚らしい身なりの相手に対しては、はなから相手をしなかったり、言っている事を間に受けず(「新手の物乞いか?」)無視した結果ではないかと推察されています。

色がもたらす印象の違い

「パワー・指導力を感じさせたい時は赤。落ち着きや安定感を感じさせたい時は青」
人に与える印象に大きな影響を及ぼす効果があるとされるネクタイに関する基礎的な認識です。
アメリカの大統領選挙に関する演説や討論会を見ていれば容易に気付く事ができますが、男性候補者の多くは赤いネクタイを締めています。

実験

色の違いがもたらす軽重の認識違いに関し、アメリカの心理学会で報告された例があります。
製品を運搬する際に黒い容器に入れて運ぶようにしていた会社がありましたが、運搬を受け持つ社員達から 「大きな疲労感」や「体調不良」 を申告されました。
会社側は容器の色に注目し、黒からライトグリーンのものに差し替えたところ、社員からの苦情が劇的に減ったと報告されました。

安定感や落ち着きを感じさせる黒色は、実際の重さ以上の重量を感じさせてしまい、
軽快さや明るさを感じさせるライトグリーンは、実際の重さ以下の重量しか感じさせなかった事が原因であった結論付けられました。
(同じ重量の白色と黒色の箱を用いた軽重感覚実験を行ったところ、黒色のものを白色のものよりも約1.8倍重く見積もった答えが返ってきたとする報告があります)

色彩と印象

企業が販売する製品や身に付ける服装の中でまずは最初に目が行くものが色です。
よく見れば素晴らしいデザインや機能を持っていたとしても、初見で嫌な印象を抱かせてしまえば購入を検討される機会が大幅に減る事になります。
色が与える印象や色に関して抱く対象物に関し、色彩心理学の分野で一般的に言われている事が以下のものです。
(色彩に関してもう少し詳細に記載したページ 「色彩効果」)

「厳しさ」「安定感」「落ち着き]「海」「空」
「情熱」「パワー」「積極性」「怒り」「歓喜」「炎」「太陽」
「清潔」「純真」「潔白」「淡白」「雪」「雲」
「癒し」「安らぎ」「新鮮」「若々しさ」「新芽」「森」
「安定」「重厚」「陰気」「いかめしさ」
「元気」「明朗」「闊達」「愉快」「花」

制服(立場)がもたらす効果

一目見ればその職業を推察する事ができ、安心感や不安感、信頼感を感じさせるものが制服です。
民間の警備員さんの姿にドキッとさせられた事や白衣姿に安心感を抱いた経験は誰にもあるはずです。
特定の制服とその制服を着る人に対する人々の先入観を逆手に取って犯罪を犯す人も数多く存在します。

実験

実験が示す効果の劇的さに対して物議をかもし、途中で中止された有名な実験がスタンフォード監獄実験です。
ジンバルドー博士らは模擬監獄を用意して看守役と囚人役をそれぞれ10名ほどの学生に割り振りました。
忠実な再現性にこだわって様々な設定をしましたが、当時の状況で考えても行き過ぎと考えられる、囚人役の学生に対する非人道的な扱いを行い、人格崩壊につながりかねない要素を見て取った牧師によって通報され、実験は中止されました。

途中で強制的に終了された実験であるため、制服や身なりに関する効果測定は定かではありませんが、看守役の学生はステレオタイプ的な看守の行動様式、囚人役の学生は普段の生活とは全く違う服従行動を取ったとされています。

囚人服/実験では、身体の動きを著しく制限するものが使用されました

威厳や力を感じさせない半そでシャツ

個人的に実践していますが、仕事の場では夏でも半そでシャツを着る事はしません。
二の腕から吹き出る汗を素早く吸い取ってくれる事や長袖の方が返って涼しく感じるからです。
そして、「ドレスコード的にビジネスの場で半そではあり得ない」という表現の文章を若い頃に読んだからです。

「半そでシャツを着用する上司は舐められる」という観察結果がありました。
半そでを着る上司の下で働く部下達は、長袖を着る上司の下で働く人と比較して、遅刻や長すぎる昼休みを取る頻度が1割強増すとしています。
肌を見せる事や薄着をする事は貧相なイメージを与えてしまい、威厳や力強さに掛ける印象を与えるからと締めくくられています。


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