「対比」「流言」「態度」/若手社員の心理学辞典

若手ビジネスマンにとっての重要心理学キーワード

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「対比」「流言」「態度」

対比 contrast

概要

人の五感(視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚)や感情が知覚するものが、それ以前に知覚したものや周囲の環境と比較し、特徴の差がより強調されて知覚されること。
反対に、特徴の差が縮小される事を『同化』と言います。それが及ぼす効果全般を『対比効果』と呼んでいます。

『対比効果』の活用に関しては広く行われ、視覚に関する明るさ対比、色相対比。味覚に関する甘みと塩分の効用など、日常的に『対比』を感じ、それを生活の中に取り入れています。

取り上げた理由

体の感覚器や心のどこかに記憶される基準を基にして日常のあらゆる場面で『比較』が行われ、それをどう判断するかによって様々な思考や行動が生み出されます。
『比較』は全ての行為の源泉として様々なものを生み出しますが、その基となるもの(記憶・判断基準)の量や質の違いによって全く事実ではないものを感じてしまう事もあります。
感情が事実を過大、過小にねじ曲げてしまいます。

他人の話や他人が置かれた状況と自分のそれらを比較し、他人をうらやみ、自分を悲観する事もあるはずです。正の方向へ転換できるなら前進への原動力となり、負の方向なら同じ場所に留まり続ける事になります。

若手会社員にとっての今この瞬間は、今後長く続く社会人としての『比較人生』の入り口です。
「他人と比較し過ぎるな。疲れるだけ。」などと言うつもりはありません。
比較する事がなければ自分の今の状態をつかむ事ができません。
ただ、比較は様々な間違いを生み出し、様々な事実ではないものを見させてしまう事だけは覚えておいていただけたらと思います。

流言 rumor

概要

事実である事を証明する具体的なデータがないにも関わらず、次々と人々の間に言いふらされ信じられていくもの。
その事柄の重要性とあいまいさ、不安に比例して集団のなかに広がっていくものとされています。

ある事実に関する推測が行われ、それを聞いた人が納得のいく理由(興味を惹く理由)を考え、それが人から人へと伝達される間に重要部分の欠落や誇張が働き、新たな部分が加わって広まるのが、『流言』の伝播過程とする人がいます。

取り上げた理由

「噂話」や「都市伝説」など、事実として確認できないけどもまことしやかに語られるものがあります。
そういったものはあいまいが故にワクワクさせ、想像を駆り立てます。

会社の業績やボーナス、人事全般に関するものから色恋話まで、会社の中には様々な噂話が溢れています。
事実の理由に関する予測、事実と確認出来ない事に関する噂、誰かに作り出された嘘など、確認できないけども興味を惹く事に関する噂話が溢れています。

個人的にはそういった中に取り込まれて伝達者の一人になる事が好きではありませんが、聞くだけなら大好きです。聞くだけ聞いて噂の広がりには貢献しないというタイプです。

噂話が大好きな人を見ていて感じるのは、少し人間的に軽い面があるけども好奇心が旺盛で様々なところに顔を出し、有益な情報も沢山持っているといったものです。
一般的に噂話好きな人はどこか割り引いて評価される傾向がありますが、人に対する興味が強く、人が大好きな人達です。味方になれば心強い人達です。

「その役目を目指すべき」という事ではありませんが、上手に付き合っていきましょう。
敵に回すと仕事がやり難くなります。

態度 attitude

概要

人間一人一人によって違う、あらゆるもの事に対する基本的な考え方、心構え、行動方針など。
オルポートは、「経験によって形成された精神的な準備状態」と定義しました。
一定の不変性を持つ『性格』や『価値観』、『信念』に対し、事柄に応じての可変性を持つのが『態度』とされています。

取り上げた理由

ものごとにどんな準備状態で臨むか、臨めるかを決定付けるものが『態度』です。
「生活態度」「就業態度」など、生活や仕事の質を決定付け、どうやってそれらをこなしていくかを決めるものです。

仕事においては、仕事に臨むに当たってのふさわしいとされる態度があり、「プロ意識」「プロ意識の表れ」などの言葉に置き換えられます。

いい加減に、中途半端に仕事をしようなどと予め考えている人は少ないはずですが、仕事に対する態度やプロ意識が出来上がっていないと、結果として「いい加減」「中途半端」と周囲に感じさせてしまうところで投げ出してしまします。

「仕事は段取り」「準備の良し悪しで仕事の全てが決まる」など、いかに仕事の事を真剣に考えて準備を怠らないかが仕事の成否を決めます。
人間の仕事能力にそれほど差はないと思います。仕事への態度を固めて準備できる人が早いうちから頭角を表すように感じます。


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