「レディネス」「アニミズム」「バーンアウト」/若手社員の心理学辞典

若手社員にこそ必要な心理学の重要キーワードを紹介

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「レディネス」「アニミズム」「バーンアウト」

レディネス readiness

概要

『学習』 を行う事で期待する効果を得るためには、学習者の心身や能力が一定の発達を遂げていることが必要とされ、有効かつ効率的な学習成立のための準備性または準備状態の事。

書き言葉を覚える前に話し言葉を習得していないと効果が得られ難い事などが代表的なものとされ、『レディネス』の形成には成熟的要因と経験的要因の両者が関連していると言われています。

取り上げた理由

「職業レディネステスト・検査」というものがあります。キャリア教育の一環として中学生や高校生の時にやった事がある人もいるのではないでしょうか?
「基礎的志向」「職業興味」「職務遂行の自信度」に関するアンケートのようなテストのようなものに解答していく事で自己理解を促し、仕事への準備状態を理解するといったものです。

時間的、心情的に働く事が少し遠くにある生徒達にそれをより身近に感じさせる事がキャリア教育の大目的となり、働く事に意義や必要性を見出せない人を減らす事が実際の狙いとなります。
「いくら準備をしても働いてみないと分からない」現実への対処として、就業体験やインターンシップなども行われています。

既に仕事に就いている若手社員にとって、仕事の意義とか仕事の目的などはどうでもよい事です。
「いかに仕事をこなすか?どうやって仕事の能力を上げるか?」の方に興味があるはずです。
ただ、折にふれて自分の 『職業レディネス』や『仕事観』を考えてみる事にも効果はあります。

既に働いている人が小難しく考える必要はありませんが、働く意義や目的を考えてみる中で、「今やらないといけない事」「今はまだやらなくてもよい事」が具体的に見えてきます。

アニミズム animism

概要

生命のないもの(おもちゃや車など)に生命や意思があると考える幼児の心理的特徴の事。
ピアジェがその著作の中で触れ、未成熟な子供は心の中の出来事と外界の出来事とが区別できていない事にその要因を求めました。

その後研究が進み、よく理解している対象については反応が少ない事や、南の島のある部族の子供がこの反応を示さない事などから、発達の過程で必然的にみられるものではないとされています。

取り上げた理由

「お米が怒っているよ」「クレヨンが泣いている」などと物を擬人化し、幼児に対するしつけの中に活かす事は日常的にどこの家庭でも行われています。
「万物に神が宿る」考え方が強い東洋において顕著なものとされ、この感覚は大人になっても心のどこかに残っていて、物を大切にする姿勢の中に見る事ができます。

『アニミズム』とまではいかないにしても、それが意思を持っているかの如くの態度で物を扱う人がいます。
カバンやボールペンなどの仕事道具に対して愛着を持つ程度であればよいのですが、洋服や車などの自分が強く興味を抱く物に対して度を過ぎた執着を示す人がいます。

若手社員の方に是非持っていただきたいのは、「道具はあくまでも道具」「道具は使うためのもの」といった感覚です。
人を人として扱う事が当然であるように、道具はあくまでも道具であって、それを使う事で仕事の効率化を助けるものとして扱う意識を持ってもらいたいと思います。

物への執着のし過ぎが周囲に見苦しい印象を与える事は勿論ですが、「道具は道具」と捉える事で身に付けるドライで現実的な感覚は、若い時にこそ身に付けたい感覚です。

バーンアウト burnout

概要

『燃え尽き症候群』。心身ともに集中した仕事を終え、疲れ果てて意欲が全く湧かない状態。
フロイデンバーガーによってはじめて指摘された心身の症候群のことで、マスラックは「極度の身体疲労と感情の枯渇を示す症候群」としています。

マスラックはその深刻度を測定するものとしてMBI(Maslach Burnout Inventory)を開発し、
「心身ともに疲れ果てた感覚(情緒的消耗感)」、「人を人と思わなくなる(非人格化)」、「仕事へのやりがいの低下(個人的達成感の減退)」の3要素を測定要素としました。

取り上げた理由

新入社員にとって仕事に慣れたと感じられるまでが大変です。
全てがはじめて経験する事である上に「見られている」感覚が加わって心身を疲れさせ、帰宅したらすぐに寝てしまうような生活がしばらくの間は続くのではないでしょうか。

高度な意識の集中が必要な時期を乗り切った後に訪れる 「ほっとした感覚」が抜け切らない事が、やがて『バーンアウト』につながるのではないかとされています。

電話一つにも普段の生活では考えられないような集中を要する新入社員の生活は、かなり特殊な時期と言えます。『バーンアウト』程の大げさなものではないかもしれませんが、五月病が示すように、やる気が全く湧かない状態に陥り易い時期と言えます。

何を気を付けるという事ではありませんが、過度の集中とほっとしたまま戻って来られない状態になり易い事を頭の片隅にでも留めておいてもらえたらと思います。


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