「学習性無力感」「自己契約」「セルフ・ハンディキャッピング」/若手社員の心理学辞典

人の心の傾向を理解して自らを戒め、うまく立ち回る

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「学習性無力感」「自己契約」「セルフ・ハンディキャッピング」

学習性無力感 learned helplessness

概要

強制的または不可避的な不快経験やその繰返し(『学習』)の結果、何をしても影響を及ぼすことができない(『無力感』)という負の感覚が生じ、「あきらめの心」に支配される事。
セリグマンが犬への電気ショック実験で検証し、「あきらめの心」を身に付けてしまう事で、食欲や性欲の減退、潰瘍の発生、体重減少、脳内物質の変化などで実証し、人間の抑うつ形成過程にも同等の事が言えるとしました。

取り上げた理由

力の無さを痛感して、なにくそ魂に火が付く攻撃的な人はいいのですが、本格的な「無力感」が身に付いてしまうと仕事人として致命的な状況に陥ります。
うつ病患者の典型的な症状は、その無力感や虚脱感に表れるとされています。
「どうせ何をやっても無駄」と何も行動を起せない事態を感じたら危険です。まずはお医者さんに行く事が大切です。

「あきらめの心」にもいろいろなレベルがあると思います。
取り入れられない事が分かっているから考える事さえ止めてしまうのが本格的「あきらめの心」。
取り入れられない事が分かっているけど考える事は止めないのが偽「あきらめの心」です。

少し観念的になりますが、考える事を止めてしまっては絶対にダメです。誰も入って来れない自由な空間が頭の中です。
考えない事は自分の身を守るための術ですが、すぐにその状態に慣れてしまいます。
一旦慣れるとなかなか抜け出せなくなります。多少のストレスが溜まっても、そもそも考えない事だけは避けるべきです。

自己契約 self contract

概要

何かを変えたいと思う事柄に関し、自分自身に対して契約を結ぶ事で遂行性を高める方法。
契約内容通りの行動が取れた場合は一定の報酬(ご褒美)を自分に与え、出来なかった場合は報酬無しか罰が与えられるといった契約を自分自身と交わします。
内容を文書にして貼ったり、周囲に宣言すると効果が高まると言われています。

取り上げた理由

アルコール依存やニコチン依存を直すためのセルフコントロール術の一つですが、「あの角を曲がるまで息を止められたら良い事がある」と遊ぶ子供の遊びと同じものです。
女性はバッグや旅行やエステ、男性は高級時計を購入するなどの「頑張った自分へのご褒美」には、この先も更に頑張ろうという思いが込められています。

実際問題として、事前に自分自身と契約を交わした上で目標達成に取り組む事は辛いものです。
それが出来る人が「デキル奴」ですが、普通の人は事前に契約を交わさないまでもご褒美の習慣は取り入れたら良いものだと思います。

内側から湧いてくるやる気は、いつもいつもは湧いてきてくれません。自分で自分にニンジンをぶら下げて最後のひと踏ん張りの源にする事も立派はセルフコントロール法です。

セルフ・ハンディキャッピング self-handicapping

概要

課題遂行に際し、結果の評価をあいまいにするために遂行の障害を自ら作り出す行為。
課題遂行に関して成功への確信が持てない場合にとられやすい行為と言われています。
失敗した場合には障害のためであると主張し、成功した場合は障害があったにもかかわらず成功したと自分の能力を誇る事を目的とする行為とされます。

取り上げた理由

「予防線」は自信が持てない事をしようとする人の言葉の中によく表れます。
失敗する事で能力の欠如を疑われる事を嫌う若い男性に数多く見られるものとされ、中には、事前に自分の欠点をしつこい程に主張した上でないと行動しないといった高度な人も存在します。

これらの行為は精神的に成熟していない事の表れで、気の弱さを連想させてしまいます。
能力の欠如を疑われる事を恐れる余りに、「気が弱い奴」「覚悟の無い奴」「情けない奴」などと思われてしまう事のデメリットは大きいと思います。

不安な気持ちや言葉を飲み込んで黙って勝負する姿は誰かが必ず見ていてくれます。
若手社員がまず証明しないといけないものは 『仕事をする覚悟』 であって、『あるのかどうかを測定しようがない能力』 ではないと思います。


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