「動機付け」「ステレオタイプ」「コンフリクト」/若手社員の心理学辞典

人の心の傾向を理解して自らを戒め、上手に立ち回る

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「動機付け」・「ステレオタイプ」・「コンフリクト」

ステレオタイプ stereotype

概要

集団の構成員全般に対し、過剰に画一的な役割りや期待を割り当てること。
一般的に『偏見』は、否定的な思い込みや感情に限定していますが、『ステレオタイプ』は肯定的な思い込みをも含むとされています。
「○○をする人は□□な人」「○○は△△であるべき」といった具合に、根拠が薄弱にも関わらず、それをさも事実として思い込んでしまう事全般を差します。

取り上げた理由

仕事における様々なステレオタイプ(先入観)は知らぬ間に根付いていきます。
そして、さも事実であるかのごとく定着し、その後の行動を著しく制限してしまいます。

人に対して作り上げてしまったマイナスの『ステレオタイプ』は人間関係を構築・継続する上で非常に厄介なものとなり、拒絶や叱責によって傷つく事を予防しようと思う余りに、言うべき事(営業職なら売り込みの最後の一押し)を言うべきタイミングで言えなくなってしまいます。

ほんの少しの具体例や他人の話を鵜呑みにした結果勝手に作り上げた『ステレオタイプ』は、その後の活動範囲や活動内容を大きく制限してしまいます。
若手社員こそ気をつけないといけない事柄です。

動機付け motivation

概要

行動に駆り立てる何かしらの理由を与えて持続させる事。
一般的に『行動』は、何らしかの欲求を満たすための活動とされ、『欲求』は行動の直接的な推進力とされています。
仕事上では、「報酬」「強制」「叱責」「承認」「貢献」「帰属」「自己有用感」「自己有益感」「自己実現」「自己表現」・・・・・などが挙げられています。

取り上げた理由

会社の人事管理制度の本質的な目的は、「社員の力を最大限に引き出して最大限の成果を得る」事になります。
産業・組織心理学上の大きなトピックとして注目を浴びる『動機付け』では、自分の内側から湧き上がる意欲(『内発的動機』)こそが、持続性や効果の面から最上のものとされています。

「なんとなくやる気がでない時」「スランプの時期」は誰にでもあり、それが無ければどこかネジが緩んだ人と言え、その後の大きな成長も見込めません。
そんな時期に居る自分を奮い立たせ、なるべく早期にやる気を復活させる事が若手社員に限らず全ての働く人にとっての大切な要素となります。

年齢とともに他人への動機付け技術が必要になりますが、まずは自分自身をやる気にさせる要因が何なのかを意識・確認する事から始め、序々に自分をコントロールする技術を身に付けていく必要があります。

コンフリクト conflict

概要

「葛藤」「抗争」の事。複数の要求が同じ強度で同時に存在し、どの要求に応じた行動をとるかの選択ができずにいる状態とされています。
「何かをしたくないがしないといけない」「これもしたいがあれもしたい」など、どちらを選択するのかを迷い続けている状態などです。
この『コンフリクト』が、『フラストレーション』(欲求不満)の源泉とされ、「その場から逃げる」「忘れる」「別の考え方に移行する」などで対処しています。

取り上げた理由

過度のストレスが心身に悪影響を与える事を知らない人は居ないはずですが、どんな時にストレス因子が生成されるのかを意識している人は少ないはずです。

「怒鳴りたいけど怒鳴れない」「辞めたいけど辞められない」「帰りたいけど帰れない」・・。
何らかの希望や欲求を抱き、それを実現できない状態に居続ける状態がフラストレーション状態(欲求不満状態)で、その源泉の一つが『コンフリクト』とされています。
欲求が実現できない(「逃げ出して心地良い環境に身を置きたい」etc)事が日常化する事でストレスが序々に蓄積していき、やがて飽和量を超えた時に深刻な心身の障害を生み出します。

20代・30代社員の『心の病気』が増大しています。企業や行政はこれらの問題に目を向けて頑張ってくれてはいますが、やはり自分を守るのは自分です。
ストレスに連なるメカニズムを理解する事は自分の身を守る事に直結します。


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