宣伝広告に見る興味の喚起・創出/若手社員の心理術

人の心の動き理解して自分をコントロール。他人をコントロール

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興味を引き出す宣伝文句

心を知り尽くす広告のフレーズ

人の心や感情の動き、何に興味を触発されるのかに多大な関心を払いつつ仕事を進めるのが広告・宣伝業界の方々です。
人の心を直接的に扱う精神医療の世界と並び最も心理学が活用されている分野と言えます。
リサーチを重ねて検証を繰り返し、検討を重ねて世に出るものがテレビや雑誌の広告です。

若手社員のみならず、仕事を進めていく上で人の興味を喚起する事がいかに難しく、いかに重要な事であるかを実感している人が多いはずです。

様々な広告手法が存在していますが、広告に使用する表現手法として高い効果を認める事ができたと報告されたものを紹介します。
(広告・宣伝/心理学の先進国であるアメリカの学者さんが発表しました)

激論が交わされる広告・宣伝会議

1.命令表現

  • 「コーラを飲め!」「DRINK」
  • 「腹が減っただろう。これを食べろ!」「HUNGRY?EAT IT」
  • 「ダイエットしたいならこのDVDを見ろ!」「CAUTION LOOK」

かなり乱暴なもので、通常ビジネスの世界にはそぐわない命令表現ですが、買ってもらう側が買う側に対して本気で命令するとは捉えられず、何かに困る人や迷っている人に対し商品に対する絶対的な自信を持っている事を印象付けます。

2.検証結果・数字表現

  • 「アンケート調査により、85%の方にご満足頂けました」
  • 「街頭調査により、90%の方が不便に感じていました」
  • 「返品率はわずか5%でした」

基本的に疑いの目を持って見られる宣伝ですが、消費者が最も信頼を寄せる要素は口コミや利害関係にない人の評価です。
そして、具体的な数字(できるなら小数点以下まで表現)にも説得力を増す効果が認められています。
問題を提起してその解決策として商品を提示する手法を取る宣伝においては、最も訴求効果が高いものとされています。

3.一点集中・弱点隠蔽表現

  • 「何が大切ですか?子供の将来ではありませんか?」
  • 「何はなくとも品質・アフターサービスが重要です」
  • 「もう惑わされないで下さい」

全ての人にとって文句なしの商品などは存在しません。品質を追求すれば価格は高くなり、低価格を追求すれば品質が落ちます。
宣伝を行う際には、ターゲット層を設定し、その商品やサービスのどの面に焦点を当てればターゲット層の心に響くかを考えます。
基本的にメリットしか表現しない宣伝広告ですが、ターゲットが最も求めているであろう要素に焦点をあてて弱点を隠す手法です。

4.謙遜表現

  • 「この商品でいいのではないでしょうか?」
  • 「この商品がお役に立つのではないかと考えます」
  • 「ライフスタイルの変化をもたらすかもしれません」

押して押してのプッシュ型広告は当たり前過ぎて人の目を引く事は少なくなっています。
「私達は嘘をつきたくありません」「事実でない事を言うつもりはありません」といった、誠実さや正直さを表現する事で消費者の心証を良いものに保つ効果があります。
また、謙遜する姿勢には余裕や真実、本物感を感じさせます。

5.曖昧・不完全比較表現

  • 「これならきっとご満足いただけます」
  • 「この商品を選んで悩み解消!」
  • 「効果の高さに驚かれることでしょう」

効果が高い宣伝手法として他社製品との比較広告が行われる事がありますが、少し危険な手法として認識されています。
余裕の無さや攻撃性を見て取られると、イメージが大切な宣伝の世界では致命的なマイナス材料となり、何と比較しているのかを曖昧にしてぼかしたまま比較を行う手法が取られています。
「いままで困っていたでしょう。これを使えば安心ですよ。悩みが解決されますよ」といったメッセージが込められます。


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